クマ出没 2026|旅行・紅葉登山の前に:青森県は警報・秋田県と宮城県は注意報、県別の公式出没マップと遭遇時の行動

クマ出没 2026 の要点:2026年10月14日時点で、青森県が県内全域に警報(11月30日まで)、秋田県(10月31日まで)と宮城県(10月30日まで)が県内全域に注意報を出している。本州と四国の一部にはツキノワグマ、北海道にはヒグマがいて、九州・沖縄の8県は「クマが生息していない」として環境省の調査の対象外。2025年度(2025年4月〜2026年3月)は出没も人身被害も過去最悪で、秋は冬眠に備えてクマの食欲が増す時期だ。紅葉の山歩きや温泉地の散策の前に、行き先の県の公式出没マップを開き、複数人で音を出して歩き、朝夕を避ける。クマに会ったら走らず、目を離さずにゆっくり後退する。
2026-10-14 確認。数字と助言は環境省(クマに関する各種情報・取組)・青森県・秋田県・宮城県・岩手県・消費者庁・日本政府観光局の一次情報による。出典は末尾。
どこにクマがいて、どこにいないか
| 地域 | クマ | 公式情報の要点 |
|---|---|---|
| 北海道 | ヒグマ | 生息。北海道は出没数を公表しておらず、情報は市町村ごと |
| 本州(東北・関東・中部・近畿・中国) | ツキノワグマ | 生息。多くの府県が公式の出没マップ・ページを持ち、環境省がリンクをまとめている(下の地図の節) |
| 四国 | ツキノワグマ | 一部地域のみ |
| 九州・沖縄 | なし | 「クマが生息していないので、調査外」(環境省) |
出典:環境省「国立公園に出かける前に知っておきたいクマのこと」、「クマ類の出没情報(速報値)」の注2・注3。
環境省によれば、クマの活動期はおおむね3月〜11月で、冬は冬ごもりする(時期は地域や気候で変わる)。宮城県は今回の注意報で「これからの季節は、クマが冬眠に備え食欲が増し、行動が活発化する時期と言われている」としている。
数字で見る(環境省の速報値)
いずれも都道府県から聞き取った速報値で、今後変わることがある。
| 年度 | 出没件数 | 人身被害 | 死亡 |
|---|---|---|---|
| 2025年度(2025年4月〜2026年3月) | 50,801件(北海道を除く) | 216件・238人 | 13人 |
- 2025年度は過去最悪。出没は5万件を超え、人身被害216件・238人・死亡13人はいずれも過去最悪だった(環境省 人身被害件数。nippon.com も環境省集計として報じている)。
- 最も危ないのは10月。2025年度は10月だけで78件・89人の被害があり、年間の死亡13人のうち7人が10月3日〜27日に集中した(環境省 人身被害件数・死亡事故概要)。
- 2026年度:4月〜8月にクマによる死亡は6人(岩手3人・秋田・山形・青森)(環境省 令和8年度速報値)。
- どこまで新しいか:環境省は人身被害件数を「該当月の翌月第一週」、出没数を「翌月末」を目途に掲載する。10月14日時点で人身被害は8月まで、出没は7月までの速報値。新しい数字は環境省のページで。
確認できた注意報・警報(2026-10-14 確認・すべてではない)
クマの「出没注意報」「出没警報」は都道府県がそれぞれの基準で出す。名前も基準も県ごとに違うので、報道の要約ではなく県のページを見ること。
- 青森県(弘前・奥入瀬・八甲田・十和田など):2026年4月20日〜11月30日、県内全域にツキノワグマ出没警報。注意報より一段上の警報です。8月22日には十和田湖畔の瞰湖台展望台付近で、県外在住の外国人観光客がクマに腕をかまれました(県の注意喚起)。
- 秋田県:2026年10月1日〜31日、県内全域にツキノワグマ出没注意報。9月30日まで出ていた警報から切り替えたもの(秋田県のクマ情報システム「クマダス」)。
- 宮城県(仙台・松島・鳴子など):10月1日〜30日、全市区町村にクマ出没注意報。9月の目撃等126件が発令基準114件を超えたため(報道発表・発令状況)。県は ①朝夕の行動を避ける ②クマ鈴など音を鳴らす ③多人数で行動する ④生ゴミを放置しない、を呼びかけている。2025年度の宮城県は7月29日〜12月31日まで毎月クマ出没警報を出していたので、10月30日以降は発令状況のページで延長・切替・解除を確認したい。
- 岩手県(発令状況はページで確認):「秋の行楽シーズンはクマに注意しましょう」として、県民と岩手を訪れる人に「お出かけ前のクマ対策」の習慣化を求め、岩手県公式LINEで出没情報アプリ「Bears」を提供している(秋の注意喚起)。警報のページは2026年5月21日の更新が最後で、10月14日時点でその警報が続いているかは書かれていない。出かける前にこのページで現在の状況を確かめたい。
- その他の県:下の表の公式マップへ。国立公園では、環境省はまずビジターセンターで現地のルールと最新の出没情報を確かめるよう勧めている。
出かける前に開く公式マップ
環境省は「都道府県が提供するクマ出没情報」として32都道府県のリンクをまとめている。ただし全県ではない。滋賀県・島根県は一覧に無いが、環境省の集計では2025年度に両県でも出没があるので、この2県は県のサイトで確認を。旅行者がよく行く地域を抜き出した。
| 都道府県 | 地図 | メモ |
|---|---|---|
| 北海道(ヒグマ) | 市町村のヒグマ情報リンク集 | 市町村ごとのヒグマ情報へのリンク集。北海道は出没数を公表していない |
| 青森県 | 公式の出没マップ | 2026年4月20日〜11月30日、県内全域に警報 |
| 岩手県 | 公式の出没マップ | 出没情報アプリ「Bears」は岩手県公式LINEで利用 |
| 宮城県 | 公式の出没マップ | 10/1〜10/30 県内全域にクマ出没注意報 |
| 秋田県 | 公式の出没マップ | 2026年10月1日〜31日、県内全域に注意報 |
| 山形県 | 公式の出没マップ | |
| 福島県 | 公式の出没マップ | |
| 栃木県(日光) | 公式の出没マップ | スマホではメニューから「アニマル」を選択 |
| 群馬県 | 公式の出没マップ | |
| 新潟県 | 公式の出没マップ | |
| 富山県 | 公式の出没マップ | |
| 長野県 | 公式の出没マップ | |
| 岐阜県(高山・白川郷) | 公式の出没マップ | |
| 京都府 | 公式の出没マップ | スマホでは 自然環境・農林水産 → クマ目撃情報マップ |
ここに無い県(埼玉・東京・神奈川・石川・福井・山梨・静岡・愛知・三重・大阪・兵庫・奈良・和歌山・鳥取・岡山・広島・山口・徳島)は環境省の一覧から。
紅葉ハイキング・温泉街の散策の前に
環境省・宮城県・岩手県が住民向けに出している助言を、旅行の場面に合わせて並べた。
- 当日の朝に、行き先の地図を見る。登山口や町はずれに目撃があれば、別のコースを選ぶ。
- 一人で行かない。複数人のほうが音も出て安全。
- 常に音を出す。クマ鈴・ラジオ・会話。宮城県は「クマが人間の存在に気がつかず、バッタリと出会ってしまう状況が一番危険」としている。
- 朝夕を避ける。活動時間帯は朝夕・黎明薄暮時で、天気が悪く薄暗い日は昼間も動くことがある。霧や風のある日、沢沿いも要注意。
- 道を外れない。山菜やきのこに夢中になって山道からヤブに入るのが、クマに出会いやすく大変危険(宮城県)。
- 食べ物とゴミを置いていかない。ゴミの味を覚えたクマは人に近づくようになる。すべて持ち帰り、キャンプの食料もクマの取れない場所へ。
- 痕跡を見たら引き返す。フン・足跡・木の爪痕があれば、近くにクマがいると思って行動する。
- クマ撃退スプレー:航空機には持ち込めない(機内・預け入れとも)。必要なら購入・レンタルできる場所を事前に調べ、すぐ取り出せる位置に身に着け、使い方を確かめておく。
クマに出会ったら
- 遠くにいるなら、来た道をそっと立ち去る。
- 近づかない。撮影しない。
- 大声を出さない、物を投げない。クマを興奮させるだけ。
- 背を向けて走って逃げない。クマは人よりずっと速く、追いかけてくることがある。
- クマと向き合ったまま、目を離さず静かにゆっくり後退する。無理に通り抜けず、立ち去るのを待つ。
- 子グマがいたら、近くに必ず母グマがいる。絶対に近づかない。
襲われたら
地面に腹ばい(うつぶせ)になり、両腕・両手で首の後ろと頭を守る。ザックを背負っていれば背中は守られる。撃退スプレーを持っていれば、クマの顔面(目・鼻)を狙って噴射する。宮城県・岩手県・環境省が共通して示す手順だが、宮城県自身が「必ず大丈夫とは言えません」と書いている。だからこそ、上の「出会わないための行動」がいちばん大切になる。
連絡先
| 番号 | 用途 |
|---|---|
| 119 | 救急・消防(けが人がいるとき) |
| 110 | 警察 |
| 050-3816-2787 | 日本政府観光局 Japan Visitor Hotline:24時間365日、英語・中国語・韓国語(JNTO) |
子グマを見つけたときは、近づかずに市区町村役場などへ連絡するよう宮城県は求めている。
旅の計画のつづき
秋のクマの生息域は、紅葉と温泉の名所と重なる部分が多い。温泉地に泊まるならはじめての温泉の作法を、地域を問わず楽しめる体験は日本の文化体験ベストを。
出典
- 環境省:クマに関する各種情報・取組(速報値)・令和7年度 人身被害件数・令和7年度 死亡事故概要・令和8年度 人身被害件数・クマ類の出没情報・国立公園に出かける前に知っておきたいクマのこと・都道府県のクマ出没情報リンク
- 宮城県:クマ出没注意報の報道発表(2026年10月1日)・発令状況・ツキノワグマの被害に遭わないために
- 青森県:ツキノワグマ出没警報・出没警報の発表(報道発表)
- 秋田県:クマダス(出没マップ)・出没注意報への切り替え
- 岩手県:秋の行楽シーズンはクマに注意しましょう・ツキノワグマの出没に関する警報について
- 消費者庁:クマ撃退スプレーの備え方
- 日本政府観光局:Japan Visitor Hotline
確認日 2026-10-14。数字は環境省の速報値で、都道府県の修正により変わる。注意報には期間がある。出かける前に必ず公式ページで最新の状況を確認を。更新履歴:2026-10-14 青森県の警報(11/30まで)、秋田県(10/31まで)と宮城県(10/30まで)の注意報、環境省の速報値(8月まで)で初版。
よくある質問
- 日本のどこにクマがいる?
- 本州と四国の一部にツキノワグマ、北海道にヒグマが生息する。九州・沖縄の8県は「クマが生息していない」として環境省の出没調査の対象外になっている。
- 2026年10月にクマ出没注意報・警報が出ているのはどこ?
- 2026年10月14日時点で、青森県が11月30日まで県内全域にクマ出没警報、秋田県(10月31日まで)と宮城県(10月30日まで・9月の目撃等126件が基準114件を超過)が県内全域に注意報を出している。注意報・警報は県ごとに出すので、行き先の県の公式ページと出没マップで確認を(2026-10-14 確認)。
- クマに出会ったらどうする?
- 近づかない、大声を出さない、物を投げない、背を向けて走らない。クマと向き合ったまま目を離さずゆっくり後退し、立ち去るのを待つ。襲われたら腹ばいになり、両腕で首の後ろと頭を守る。けが人がいれば119番。
- クマ撃退スプレーは飛行機に持ち込める?
- 持ち込めない。消費者庁と環境省は、クマ撃退スプレーは航空機に持ち込めない(機内・預け入れとも)としている。必要なら現地で購入・レンタルできる場所を事前に調べておく。
- クマの出没マップはどこで見られる?
- 全国共通の地図は無く、多くの都道府県が公式の出没マップやページを持つ。環境省の「国民向けのクマに関する情報」は32都道府県へのリンクをまとめているが、全県ではない。滋賀県・島根県のように出没があっても一覧に無い県は、県のサイトで探す。北海道は市町村ごとの情報へのリンク集。
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