体験の流れ
高山の酒蔵は、古い町並みが美しく残る三町筋に集まっており、そのうち2軒が予約可能で英語対応もあるツアーを開いている。ひとつは「ひらせ酒造」。高山最古・最大とも言われる約400年の歴史を持つ蔵で、GetYourGuideやbyFoodを通じて予約できる。所要時間は表示上30分だが、試飲と質疑応答を含めると実際には45分ほどかかったという声が多い。蔵の中を実際に歩きながら見学し、地元の日本酒5〜6種を英語ガイド付きで試飲できる。もうひとつは1895年創業の家族経営の蔵「ひらた酒造」。蔵に直接予約する形で、1〜6名までの少人数、約40分、1名4,000円均一というより親密な体験ができる。ただし蔵の公式ページにはガイドが英語対応かどうかの記載がないため、予約前に電話やメールで確認しておくと安心だ。
どちらを選ぶにしても、まず古い町並みを歩くこと自体が体験の一部になる。営業中の蔵は入口に杉玉(すぎだま・杉の葉を丸く束ねたもの)と酒樽を掲げており、鮮やかな緑色の杉玉はその年の新酒が搾られたばかり(だいたい2〜3月)の印。時間が経つにつれ茶色く色づいていく。予約なしで町を歩くだけでも、この杉玉を探しながら蔵を見つけるのは楽しい。
他の日本酒体験と比べて選ぶ理由
酒屋でボトルを買ったり、立ち飲みスタイルの試飲カウンターで試したりするのに比べ、酒蔵見学ツアーは実際の醸造現場に足を踏み入れられるのが大きな違いだ。麹、発酵タンク、搾りの工程などをガイドの説明を聞きながら味わえるので、単なる試飲カウンターより一段深い体験になる一方、プライベートのソムリエ付きテイスティングほどの費用や格式は必要ない。京都も旅程に含まれているなら、MICHIの京都のベスト文化体験ガイドで選択肢の幅を比べてみる価値がある。高山の酒蔵ツアーは、京都の茶室や工芸体験と並ぶ、地方ならではの好対照な選択肢だ。
作法のポイント
日本酒は香りに敏感なので、訪問前は強い香水やコロンを控えたい。多くの蔵が来訪者に直接そう案内している。日本の飲酒可能年齢は20歳で、上記のツアーはいずれも20歳以上にのみ日本酒を注ぎ、それより若い同行者にはノンアルコールの代替を用意している。気に入った銘柄があれば、ボトルを1本買うのが蔵への礼儀にかなった応援の仕方だ。試飲料だけでは蔵の経営を十分に支えられないからである。こうした日本の伝統的な所作に共通する「控えめさ」と「感謝」の感覚をもっと知りたい場合は、MICHIの茶道の作法ガイドも、酒蔵見学に通じる考え方として参考になる。
行き方
三町筋はJR高山駅から徒歩10〜15分ほど。ひらせ酒造・ひらた酒造ともに古い町並みの中か、その近くに位置している。ひらた酒造は年間を通じて予約が必要で、空きがあれば30分前までの当日予約も可能とされているが、当日いきなり訪ねるより事前確認をしておいた方が確実だ。ひらせ酒造のGetYourGuide・byFoodのツアーはオンラインで事前予約できるため、週末やお祭りの時期など町並みが混雑しそうな日程には、より確実な選択肢になる。
- 高山最古・最大とも言われる約400年の歴史を持つひらせ酒造を実際に見学
- GetYourGuide/byFoodのツアー料金に含まれる地元日本酒5〜6種の試飲
- 軒先の杉玉に注目 — 新酒が搾られる2〜3月頃は鮮やかな緑、時間とともに茶色く色づく
- 1895年創業のひらた酒造なら1〜6名の少人数・1名4,000円均一で直接予約も可能
日本酒は香りに敏感なため、訪問前は強い香水やコロンを控えよう。多くの蔵がこの点を来訪者に直接案内している。日本の飲酒可能年齢は20歳で、ここで紹介したツアーはいずれも20歳以上にのみ注ぎ、若い同行者にはノンアルコールの代替を用意する。気に入った銘柄があればボトルを買うのが蔵への礼儀にかなった応援の仕方だ。日本の伝統的な所作に共通する「控えめさ」と「感謝」については、MICHIの[茶道の作法ガイド](https://michi-japan.group/en/articles/tea-ceremony-etiquette)も参考になる。
